日時: 2010年11月13日(土) 14時~17時
場所:
京都大学吉田南キャンパス 総合人間学部棟 1B05 (地下1階)
アクセスマップ
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_ys.htm
最寄りのバス停 京大正門前
市バス 京都駅から206系統、四条河原町から201系統・31系統
テーマ:時制体系をめぐる対照言語学的視点(仮題)
パネラー:
井元秀剛 (大阪大学・フランス語学)
「メンタルスペース理論が用意する時制対照研究のための装置」
和田尚明 (筑波大学・英語学)
「日英語時制現象の対照言語学的分析」
金水 敏 (大阪大学・国語学)
「物語構成のための階層的時間把握—芥川龍之介「羅生門」を例に—」
発表要旨
司会:春木仁孝
井元さんは、近著『メンタルスペース理論による日仏英時制研究』(ひつじ書房)で、メンタルスペース理論をベースにした時制の体系的把握と対照言語学的考察を展開されています。
和田尚明先生は、著書に”Interpreting English tenses — A compositional apporach” (開拓社)があり、英語の時制を独自の視点から体系的に捉え、日本語と英語の違いについての考察をされています。
金水先生にはたくさんの著書がありますが、時制に関しては、『時・否定と取り立て』(共著)(岩波書店)があり「時の表現」の章を担当されています。論文としてはいわゆるムードの「た」の表現をめぐる一連の考察がよく知られており、国語学の立場から助動詞の意味を中心に、時制論を扱っていただけると思います。